大分県内のタクシー運賃が、来月一日から値上げされることになった。普通車の初乗り運賃は、現在の五百五十円から百円高い六百五十円となる。燃料費の高騰や乗務員の待遇改善などを背景にした運賃の見直しで、日常的にタクシーを使う利用者にとっては負担が増すことになる。
値上げのきっかけとなったのは、県内のタクシー事業者からの申請だった。あわせて三十四社が、去年十一月から今年二月にかけて、九州運輸局に対し運賃の値上げを申請していた。経営をめぐる厳しい事情が、各社を申請に踏み切らせた形だ。
各社が値上げを求めた主な理由は、燃料費の高騰と、乗務員の待遇改善である。燃料価格の上昇が経営を圧迫する一方で、人手の確保が課題となる中、ドライバーの労働環境を整える必要にも迫られているとみられる。
申請した会社が保有するタクシーの台数の総数が、県内全体の半数を超えたことから、運賃改定に向けた審査が行われることになった。一定以上の事業者が足並みをそろえたことで、地域全体の運賃を見直す手続きへと進んだ。
その審査を経て、昨日、改定後の運賃が正式に決まった。普通車の初乗り運賃は、現在の五百五十円から六百五十円へと、百円引き上げられることになる。利用者が最初に支払う金額が、はっきりと上がる形だ。
距離に応じて加算される運賃も見直される。現在は百六十メートルごとに五十円が加算されているが、改定後は二百九十九メートルごとに百円が加算される仕組みとなる。長い距離を乗る場合の料金にも、影響が及ぶことになる。
新しい運賃が適用されるのは、来月一日からとなる。生活の足として欠かせないタクシーの値上げは、利用者の負担に直結するだけに、利用のされ方にどのような影響が出るのかが、今後注目される。
