沖縄戦の終結から81年となる6月23日、沖縄県で沖縄全戦没者追悼式が執り行われた。式典では戦没者に黙とうがささげられたほか、玉城デニー知事が平和宣言を読み上げた。沖縄が地獄と言われた戦場であったことを踏まえ、犠牲となった人々への追悼の意が示された。
玉城知事は平和宣言の中で、沖縄戦で20万人を超える命が失われたことに言及した。そのうえで、沖縄には今もその東西の果てから南北の隅々に至るまで、当時の悲劇の記憶が残されていると述べ、戦争がもたらした傷の深さを改めて訴えた。
また知事は、今や沖縄県民の9割以上が沖縄戦を直接に体験しない世代となっている現状にも触れた。直接の体験者が少なくなるなかで、戦争の記憶と平和の尊さをいかに次の世代へ語り継いでいくかが、改めて重い課題として示された。
平和宣言ではさらに、沖縄に今も広大な米軍基地が存在している現状についても言及された。戦後81年を経てもなお、県内に大きな基地負担が残されているという現実が、追悼の場であらためて述べられた形となった。
式典では、衆議院議長と参議院議長がそれぞれ追悼の言葉を述べた。戦没者の尊い犠牲の上に今があることを忘れてはならないとして、平和の大切さを次の世代へ語り継いでいく決意が示された。続いて、参列者による献花が行われた。
献花には、内閣総理大臣をはじめ、駐日米国大使館の臨時代理大使や在沖米国総領事館の総領事、在日米軍沖縄地域調整官の代理など、米国の関係者も参列した。式典では、児童生徒の代表による平和の詩の朗読や、児童合唱団による合唱も行われ、戦争の記憶と平和への祈りが受け継がれた。
