大阪市の繁華街にある地下街で、女性が刃物で刺される事件が起きた。襲ったとみられる男はその場から逃走しており、警察が行方を追っている。多くの人が行き交う都市部の地下空間で起きた突然の凶行で、現場周辺は一時、騒然となった。
事件が起きたのは、十日の午後七時四十五分ごろのことだった。場所はJR天王寺駅にほど近い、大阪市天王寺区の地下街。夜の早い時間帯で、人通りのある一角での出来事だった。現場を目撃した人からの通報によって、事件が明らかになった。
被害に遭ったのは、二十代の女性である。警察によると、女性は二十代から三十代くらいの外国人とみられるという。さらに、その後の捜査で、逃走した男らを含め、この事件の関係者は全員が外国人とみられることが分かってきた。
女性は胸のあたりを刺され、その部分から出血していたという。すぐに病院へ搬送されたが、意識はあり、命に別状はないとされている。深刻な負傷ではあるものの、命に関わる状態ではなかったことが、せめてもの救いとなった。
警察などによると、女性はトイレから出てきたところを、二人組の男に襲われたという。そして、持っていたカバンを奪われた。突然の襲撃と金品の強奪が、ほぼ同時に起きたとみられている。
近くの店舗の従業員は、女性の叫び声を聞いて振り返ったところ、女性と外国人風の男が揉み合っているのを目にしたという。その後、男はその場を立ち去った。間近に居合わせた人の証言が、当時の緊迫した状況を物語っている。
その後の捜査で、警察は逃走した男らが女性と面識があったとみている。そのため、見知らぬ相手が突然襲う通り魔のような事件ではないとみて調べを進めている。警察はこの事件を殺人未遂事件として、逃走した二人の男の行方を引き続き追っている。
