警視庁は、アジア最大級の犯罪組織と呼ばれるプリンスグループの最高幹部とみられる男を、自らの在留カードを不正に他人に渡したなどとして、入管難民法違反の疑いで再逮捕した。男は大規模な特殊詐欺などへの関与が疑われており、警視庁はグループの実態解明を進める方針だ。
再逮捕されたのは、キプロス国籍で中国出身のフー容疑者である。警視庁によると、フー容疑者は自らの在留カードを不正に他人に渡し、東京の中央区役所で印鑑登録の手続きをさせるなどした疑いが持たれている。
フー容疑者は、プリンスグループの最高幹部の一人とされる人物だ。同グループはアジア最大級の犯罪組織と呼ばれ、大規模な特殊詐欺などへの関与が疑われている。フー容疑者自身も、こうした特殊詐欺への関与が疑われ、アメリカやイギリスから経済制裁を受けている。
フー容疑者は先月、東京の中央区役所に嘘の住民移動届を提出した疑いで、警視庁に逮捕されていた。今回は、在留カードをめぐる入管難民法違反の疑いでの再逮捕となる。
取り調べに対し、フー容疑者は「ちょっと違う部分がある」と供述しているという。また、日本に渡航した理由については、「安全に暮らせる場所が欲しかった」と話しているということだ。
プリンスグループをめぐっては、フー容疑者が日本国内で活動しているとの情報があり、警視庁が捜査を進めていた。警視庁は引き続き、グループの実態解明に向けて捜査を進める方針だ。
