1984年に滋賀県日野町で起きた強盗殺人事件の再審をめぐり、検察側が有罪の主張をしない方針を決めました。これにより、すでに亡くなっている阪原さんに対して、再審の裁判で無罪が言い渡される見通しとなりました。
再審に向けて、弁護団と検察、そして裁判所による三者協議が、午前10時から開かれました。この協議には、阪原さんの長男で、再審の請求人でもある人物も出席しました。
事件をめぐって、阪原さんは1984年に、日野町で酒店の女性店主を殺害し、金庫を奪ったなどの罪に問われました。その後、無期懲役の判決が確定し、服役していましたが、2011年に亡くなりました。
阪原さんの死後も、無実を訴える遺族は再審を求め続けてきました。そうした働きかけの結果、今年2月になって、再審の開始が決まっていました。
今回の三者協議に関連して、大津地検は記録を慎重に検討したとしています。そのうえで、再審の公判では有罪の主張をせず、新たな立証も行わないという方針を決めたということです。
検察側がこうした方針を取ることで、再審の裁判では、阪原さんに無罪が言い渡される見通しとなりました。本人が存命のうちに判決を聞くことはかないませんでしたが、遺族が長年求めてきた名誉の回復に、大きく近づくことになります。
