世界遺産に登録されている下鴨神社で、長く大切にされてきた御神木が根元から折れて倒れているのを、職員らが発見しました。境内の象徴的な存在だっただけに、関係者の間に驚きが広がっています。倒れていたのは、参拝者も訪れる神社の一角で、職員が異変に気づいて確認したものです。
倒れた御神木は、つぶらじいの木です。高さはおよそ三十メートル、幹の太さは三メートルほどあり、長い年月をかけて大きく育ってきた巨木でした。神社を訪れる人々にとっても、見上げるほどの高さがある親しみ深い木だったといいます。
この木は、下鴨神社にある数多くの木の中で最も古いものでした。樹齢は推定でおよそ四百五十年とされ、長い歴史の中で境内を見守り続けてきた存在です。御神木として、神社の歩みとともに人々に敬われてきました。
倒木の原因は、老朽化とみられています。長い年月を経て木が弱り、自らの重さに耐えきれなくなったため、根元から折れて倒れたのではないかと考えられています。年月を重ねた巨木が迎えた、ひとつの区切りともいえる出来事です。
倒れたのは、特に風が強い日でもなかったといいます。普段と変わらない日に突然倒れたことから、近くにいた人たちも思わず驚いたと話しており、予想していなかった出来事だったことがうかがえます。
神社の担当者は、境内には参拝者もいるため、誰にもけががなくて本当に良かったと話しています。長く親しまれてきた御神木を失う一方で、人にけががなかったことに、関係者は安堵の表情を見せていました。
