東京・台東区で、貴金属を扱う業者の車から、金の置物や指輪など数億円相当の貴金属が盗まれる事件があり、警視庁が窃盗事件として捜査しています。業者が車を止めて休憩している間に被害に遭ったとみられ、多額の貴金属が一度に持ち去られた大胆な手口となっています。
警視庁によりますと、十六日の昼ごろ、台東区にあるコインパーキングに止められていた、貴金属の回収を行う業者の車から、貴金属が盗まれました。業者の男性が、車内から貴金属がなくなっていることに気づき、みずから通報したということです。
盗まれたのは、金でできた置物二つと、多数の指輪などの貴金属です。金の置物は、二つ合わせておよそ十キロにのぼるとされ、指輪などと合わせた被害額は、数億円相当に上る可能性があると、業者は説明しています。
業者の男性は、この日の午前中に、同僚とともに台東区内の別の貴金属業者を回り、これらの置物や指輪などを回収していました。その後、休憩のために、昼過ぎにコインパーキングに車を止めていたということです。
貴金属は、大きな一つのケースにまとめて保管されていたとされ、そのケースごと車から持ち去られたとみられています。短い休憩の間に、これだけの量の貴金属が一度に盗まれたことになり、被害の大きさが際立っています。
捜査関係者によりますと、被害に遭うより二時間から三時間ほど前に、貴金属の取引が行われていたことが分かっています。警視庁は、犯行に及んだ人物が、この取引が行われることを事前に把握していた可能性もあるとみて、当時の状況を詳しく調べています。
都心で、これだけ高額の貴金属が昼間に狙われたことは、大きな驚きを広げています。警視庁は、犯人の行方に加え、取引に関する情報が事前に外部へ漏れていなかったかどうかなどについても、慎重に捜査を進めるものとみられます。
