富山市に住む六十代の女性が、SNSで知り合った人物から架空の投資話を持ちかけられ、およそ二億円をだまし取られた。警察は、被害の大きさから注意を呼びかけるとともに、詳しい経緯を調べている。
警察によると、女性は去年、フェイスブック上で男性を名乗る人物からメッセージを受け取った。その後もやり取りが続き、相手との連絡を重ねていくうちに、女性は次第に親近感を覚えるようになったという。
信用が深まる中で、相手は投資の話を持ちかけてきた。電子ゴールドの勉強をしないか、利益が出るなどと誘われた女性は、この投資話を信じ込んでしまった。オンライン上のやり取りだけで築かれた関係が、金銭を引き出す入り口となった形だ。
女性は相手の言葉を信じ、送金を重ねていった。二月までに、暗号資産と現金を合わせて、およそ二億円もの金額を相手に送っていたとみられている。多額の資金が、少しずつ相手のもとへと流れていった。
被害が明らかになったきっかけは、金融機関からの連絡だった。多額の入金の動きを不審に思った金融機関が女性に連絡を取ったことで、女性は自分がだまされていたことにようやく気づいたという。
警察はこの件について、SNS型ロマンス詐欺事件として捜査を進めている。SNSを通じて親密な関係を装い、信頼させたうえで投資などの名目で送金させる手口で、被害が高額に上るケースが目立っている。
今回のケースでは、面識のない相手とSNS上でやり取りを重ねる中で投資話を持ちかけられ、最終的に二億円もの送金に至った。相手の正体が確認できないまま、利益をうたう話を信じてしまうことの危うさが、改めて浮き彫りになった形である。
