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中国で旧日本軍の化学兵器処理中に毒ガス漏れ 作業員二人けが

中国で旧日本軍の化学兵器処理中に毒ガス漏れ 作業員二人けが

旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器を処理する日本政府の事業で、砲弾から毒ガスが漏れ出し、日本人作業員二人が手にけがをして入院していたことが分かった。二人はすでに退院し、内閣府は今後の作業計画に影響はないとしている。

日本政府が進めている、旧日本軍がかつて中国に遺棄した化学兵器を処理する事業の現場で、日本人の作業員二人が一時入院する事故が起きていたことが明らかになった。内閣府が経緯を公表したもので、危険を伴う発掘作業の安全管理が改めて問われる事態となっている。

内閣府によると、事故が起きたのは先月二十六日のことで、現場となったのは中国東北部の吉林省にある処理施設である。作業員らはこの日、地中に埋められたままになっていた旧日本軍の砲弾を掘り起こす発掘作業に当たっていたという。

作業の途中、掘り出された砲弾の一つから毒ガスが漏れ出した。これにより、現場で作業をしていた日本人の作業員二人が手にけがを負い、有害なガスにさらされる形となった。老朽化した化学兵器が今なお抱える危険性が、改めて浮き彫りになった格好だ。

けがをした二人は、その後、現地の病院に搬送されて入院した。容体は深刻なものではなかったとみられ、二人はすでに退院したという。内閣府は、けがの程度や事故が起きた当時の詳しい状況について、引き続き確認を進めているものとみられる。

旧日本軍が中国各地に遺棄した化学兵器の処理は、日本政府が長年にわたって取り組んできた事業である。政府は二千年以降、年間四百億円を超える予算を投じ、埋められた砲弾などを一つ一つ手作業で発掘し、回収する地道な作業を続けてきた。

こうした作業は、老朽化した砲弾から毒性の高い物質が漏れ出す危険と常に隣り合わせであり、今回の事故もその難しさを改めて示すものとなった。発掘や回収の現場では、砲弾の慎重な取り扱いと高度な安全対策が欠かせないとされている。

事故を受けても、発掘と回収の作業はすでに再開されているという。内閣府は、今回の事故が今後の作業計画全体に影響を与えることはないとの見方を示しており、引き続き中国に残された化学兵器の処理事業を進めていく方針だ。

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