石川県の海岸に、長さおよそ150メートルにも及ぶ巨大なホースが漂着した。海辺に横たわる規格外の大きさのホースは、普段は見慣れない光景として周囲の注目を集めている。県はこの漂着物の撤去に乗り出す方針で、その費用は決して小さくない規模になる見通しだ。
現場でその大きさを目の当たりにすると、人の背丈をはるかに超えていることが分かる。近くで見た人は、自分の身長は170センチくらいだが、それよりも大きいと、その規模を語った。ホースの直径はおよそ2メートル、長さはおよそ150メートルに達し、重さは推定でおよそ300トンとみられている。
県によると、この巨大なホースには明確な用途がある。これは海底の土砂を撤去する際に使われる、フローティングホースと呼ばれるパイプラインだという。海の工事に用いられる専門的な設備が、そのまま海岸に流れ着いた形だ。
このホースが姿を見せたのは、今回が突然のことではなかった。去年12月の時点で、近くの漁港の沖合を漂流しているのが確認されていた。沖合で漂っていたものが、その後、海岸にたどり着いたとみられ、漂着までには一定の時間が経っていたことになる。
では、この巨大な設備は一体誰のものなのか。県が調べたところ、ホースには中国のメーカーの名前が書かれていたという。しかし、それだけでは持ち主を特定するには至らず、所有者については分かっていないのが現状だ。
所有者が判明しない以上、対応は県が担うことになる。県は、このホースの撤去にかかる費用をおよそ5000万円と見込んでいる。その上で、撤去の作業については来週の月曜日から始める方針を示している。
結果として、所有者が分からないまま漂着した大型の産業用設備の後始末を、県が引き受ける構図となった。重さ300トンに迫る巨大なホースをどのように安全に撤去していくのか、来週から本格化する作業の行方が注目される。
