一枚の写真が、思いがけない善意の輪を広げている。オフの日にクラブハウスを訪れると、ある選手が大量のスパイクを丁寧に洗っていた。そばには、きれいに並べられたシューズ。この写真がSNSに投稿されると、およそ870万回表示され、各地からラグビー用具が集まるきっかけとなった。
写真に写っていたのは、イザヤ・プニバイ選手。周囲からは「イジー」の愛称で親しまれている。ラグビーが盛んなニュージーランドの出身で、自身も子どものころ、シューズを買えないチームメイトの姿を目にしてきたという。
使われなくなったラグビー用具を、海外の子どもたちにもう一度使ってもらいたい。その思いに賛同した人たちのもとから、スパイクや用具が次々と持ち込まれた。
「もう靴のサイズが小さくなって、入らなくなったので」「家にずっと置いたままで、使っていなかった」。手元の用具を提供した人たちからは、そうした声が聞かれた。
多くの人の思いが重なり、集まったラグビー用具は230点を超えた。スパイクのほかにも、さまざまな道具が寄せられたという。
「たくさんの人に参加してもらって、とてもうれしいです。このおかげで、ニュージーランドのたくさんの子どもたちがラグビーをできるようになりました」。プニバイ選手はそう語り、協力への感謝を口にした。
