東京渋谷区では六月一日から、街をきれいに保つため、ゴミをポイ捨てした人に対してその場で二千円の過料が課される新制度が施行された。渋谷のセンター街では、オレンジ色のキャップとビブスを身につけた巡回指導員がポイ捨ての見回りに当たっている。
この新制度は渋谷区全域を対象としており、歩行者がゴミを路上に捨てた場合、巡回指導員がその場で二千円の過料を徴収する仕組みとなっている。観光客が多く訪れるセンター街は特にゴミ問題が深刻であり、重点的な取り締まりが行われる。
渋谷区は国内外から多くの観光客や若者が集まるエリアであり、特に週末や祝日には大量のゴミが路上に散乱する状況が長年の課題となってきた。新条例はこうした状況を改善し、街の美観を維持することを目的としている。
巡回指導員はセンター街を中心に配置されているが、今後は渋谷駅周辺やハチ公前広場など、人通りの多い場所にも巡回範囲を広げていく方針だ。指導員は違反者に対して注意喚起を行った上で、改善が見られない場合に過料を課す。
二千円という金額は日常的なポイ捨てを抑止する効果が期待される一方で、外国人観光客に対する周知が課題となっている。渋谷区では多言語での注意書きやパンフレットの配布を通じて、訪日観光客にも新ルールを伝えていく計画だ。
なお同日、渋谷区以外でも東京都内では猛暑への対策が呼びかけられている。各地で三十五度を超える猛暑日が予想されており、六月が始まったばかりだが真夏並みの熱中症対策が求められている。
渋谷区の新制度は日本の他の自治体にとっても参考となる取り組みとして注目されている。訪日観光客の増加に伴うゴミ問題は全国的な課題であり、渋谷区の試みが成功すれば同様の制度が他の観光地にも広がる可能性がある。
