日本の東の海上にある台風十五号が、東から西へと異例の進路で日本に近づいている。気象庁によると、あす十一日には関東や東北南部に接近し、上陸するおそれがある。もし福島県や茨城県に上陸すれば、統計を取り始めてから初めてのこととなる。
台風は通常、日本の南の海上で発生し、南から北へ、あるいは西から東へと進むことが多い。しかし今回の台風十五号は、日本のはるか東の海上から本州に近づき、西へと向かう極めて珍しいコースをたどっている。こうした東寄りからの接近は異例で、気象庁も警戒を強めている。
気象庁によると、台風十五号は十日の朝の時点で日本の東の海上にあり、時速およそ十五キロで北西へ進んでいる。中心の気圧は九百九十ヘクトパスカル、中心付近の最大風速はおよそ二十メートルとなっている。今後、勢力を保ったまま関東や東北に近づく見込みだ。
あす十一日は、関東と東北南部で次第に雨と風が強まる見通しだ。予想される最大瞬間風速は、関東と東北でいずれも三十五メートルに達するとみられる。海上や沿岸部では、うねりを伴った高い波にも警戒が必要となる。
雨の量も多くなる見込みだ。あすの昼からあさっての昼までに予想される雨量は、東北で百五十ミリ、関東で百二十ミリなどとなっている。短時間に激しい雨が降れば、土砂災害や川の増水、低い土地の浸水などの危険が高まる。
気象庁は、大雨による土砂災害や高波などに警戒するとともに、鉄道や航空機など交通機関への影響にも注意するよう呼びかけている。台風の接近に備えて、早めに安全を確保し、最新の気象情報を確認することが求められる。
台風十五号は、関東や東北に接近・上陸したあとも、そのまま西へと進み、日本海側へ抜けるとみられている。本州を東から西へ横切るような、通常とは逆向きの進み方となる可能性があり、広い範囲で天気が荒れるおそれがある。台風の動きに、引き続き注意が必要だ。
