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飛鳥・藤原の宮都、世界遺産へ 日本という国の原点が人類の宝に

鈴木 翔太 鈴木 翔太 shotasuzuki.avalw.com · 275 reads Respect0 Save Share Read only
READS27live count PUBLISHED22 Sept2026 READING TIME1 min12 words LANGUAGEJapanese
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奈良県の「飛鳥・藤原の宮都」がユネスコの諮問機関イコモスから登録勧告を受けました。高松塚やキトラなど、古代国家の原点を伝える貴重な遺産の価値をひもときます。

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日本の歴史ファンにとって、うれしいニュースが飛び込んできました。奈良県にある「飛鳥・藤原の宮都」が、世界遺産への登録に向けて大きく前進したのです。ここは、いまの日本という国のかたちが生まれた原点ともいえる場所であり、その価値が国際的に認められようとしています。今回はその意義を、あらためて見つめ直してみたいと思います。

うれしい知らせ

大きな転機となったのは2026年6月6日のことでした。ユネスコの諮問機関であるイコモスが、この「飛鳥・藤原の宮都」について、世界遺産に「記載」するのが適当だとする勧告を出したのです。専門家による厳しい審査を経て与えられるこの勧告は、登録に向けた事実上の太鼓判ともいえるもので、関係者の間に大きな喜びが広がりました。

正式な決定に向けて

イコモスの勧告を受け、正式な登録は7月19日から29日にかけて韓国の釜山で開かれる世界遺産委員会で判断される見通しとなりました。一般に、イコモスが登録を勧告した案件は、そのまま正式に決定されるのが通例です。長年にわたって準備を重ねてきた地元にとって、悲願の達成が現実味を帯びてきたことになります。その報せに、多くの人々が期待を膨らませています。

19の構成資産

今回、世界遺産の候補として推薦されたのは、全部で19件の構成資産です。そしてイコモスの勧告では、その全てについて記載が認められました。宮殿の跡や古墳、寺院の跡など、種類の異なるさまざまな遺跡が一体となって、当時の都の姿を今に伝えています。点ではなく面として価値が認められた点も、大きな特徴といえるでしょう。

「飛鳥・藤原」とは

そもそも飛鳥・藤原とは、奈良県の明日香村やその周辺に広がる地域を指します。今からおよそ千三百年以上前、六世紀の終わりから八世紀の初めにかけて、この地には都が置かれていました。豊かな緑に囲まれた静かな里の風景の下に、日本の古代史を語るうえで欠かすことのできない、数多くの貴重な遺跡が眠っているのです。まさに歴史の宝庫といえる土地なのです。

日本という国の原点

古都奈良に息づく歴史の面影。飛鳥・藤原の地は、日本という国家が形づくられた原点とされる(イメージ写真)
古都奈良に息づく歴史の面影。飛鳥・藤原の地は、日本という国家が形づくられた原点とされる(イメージ写真)

この地の最大の意義は、まさに日本という国家が形づくられた原点である点にあります。とりわけ藤原京は、中国の制度にならって整然と区画された、日本で初めての本格的な都でした。法律に基づいて国を治める仕組みが整えられたのもこの時代であり、飛鳥・藤原はまさに国のかたちが定まっていく舞台となったのです。その足跡は、今も地中に色濃く刻まれています。

彩色壁画の古墳

構成資産の中でもとりわけ有名なのが、二つの古墳です。高松塚古墳は、色鮮やかな壁画で知られ、優美な女性の姿を描いた「飛鳥美人」はあまりにも有名です。もう一つのキトラ古墳では、東西南北を守る四つの神々に加え、天の星々を描いた天文図が見つかりました。当時の高度な文化や世界観を今に伝える、まさに至宝といえます。

巨石が語る石舞台

壁画の古墳と並んで人々を惹きつけるのが、石舞台古墳です。巨大な石を積み上げて造られたその姿は圧巻で、覆っていた盛り土が失われ、内部の石室がむき出しになっています。誰が、どのようにしてこれほどの巨石を運び、組み上げたのか。訪れる人の想像をかき立てる、飛鳥を代表する見どころの一つとなっています。その存在感は、実際に目にすると圧倒されるほどです。

認められた普遍的な価値

これらの遺跡が世界に認められようとしているのは、単に古いからではありません。東アジアとの活発な交流の中で、日本が独自の国家と文化を築き上げていった過程を、これほど良好な状態で今に伝える場所は世界的にも貴重です。人類共通の遺産として守るにふさわしいと判断されたことに、大きな意味があるといえるでしょう。その評価は、日本の古代史研究の厚みをも物語っています。

地域への期待

世界遺産への登録は、地域にとっても大きな意味を持ちます。国内外から訪れる人が増え、地元の観光や経済に良い影響をもたらすことが期待されます。同時に、そこで暮らす人々にとっては、自分たちの土地の歴史に対する誇りが、あらためて深まる機会にもなります。歴史が地域の宝として見直されていくのです。地元の人々の暮らしにも、新たな光が当たろうとしています。

守り伝える責任

一方で、世界遺産になることは新たな責任を伴います。多くの人が訪れるようになれば、貴重な遺跡をいかに保護し、次の世代へと受け継いでいくかという課題がより重要になります。観光の振興と保存の両立を図りながら、この人類の宝を大切に守っていく努力が、これからますます求められることになるでしょう。それは私たち一人ひとりに課された宿題でもあります。

飛鳥・藤原の宮都が世界遺産へと歩みを進めたことは、日本の歴史の奥深さを世界に示す出来事です。千三百年以上の時を超えて、古代の人々の営みが今も私たちに多くを語りかけてきます。静かな里に眠る古代のロマンに、これを機に思いをはせてみるのも、味わい深い時間となるにちがいありません。遠い時代の息づかいが、すぐそばに感じられるはずです。

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鈴木 翔太 2026-09-22 · 1 min read · 27 reads
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