山陰の海と城崎温泉でリフレッシュ 日本最長片道きっぷの旅#11
智頭宿の古い街並みを背に、因美線の列車がゆっくりと発車していく。10日目の朝、私は「日本最長片道きっぷ」の旅を続けた。この日は東津山駅から因美線の列車に乗り、終点の智頭駅で30分ほどの乗継時間を確保。駅の周辺を散策したが、江戸時代に鳥取藩最大の宿場町として栄えた智頭宿の面影が残る古い街並みは、朝早い時間ではさすがに石谷家住宅も開いていなかった。
鳥取駅で山陰本線の列車に乗り換え、山陰海岸国立公園沿いを進む。山陰の海は東浜駅の手前で少し見えた程度で、あとはほとんど見えなかった。終点の浜坂駅でさらにその先へ行く山陰本線の列車に乗り換え、餘部駅で途中下車した。餘部駅を出た先には余部鉄橋という鉄道橋がかかっている。この橋は明治(1912年)のまだ機械力が乏しい時代に地上41mという高さに建てられた歴史的にもすごい鉄橋で、橋の上から日本海の絶景が望めることからも有名なスポットだ。
余部鉄橋の絶景と道の駅あまるべの味
餘部駅で列車を降りた20分後にちょうど反対側からの列車が来るようだったので、まずは余部鉄橋の撮影スポットへ向かった。青い日本海を背景に朱い列車が走る姿はなかなか映える光景だった。余部鉄橋の麓に下り、鉄橋の遺構などを見てから、余部鉄橋のすぐ横にある道の駅あまるべで軽い昼食を摂った。肉まんを揚げてみたら美味しくなったのでメニューに新登場させたという但馬牛揚げ肉まんを食べたが、確かに美味しかった。
揚げ肉まんだけでは足りないと思いミニうどんも食べた。出汁が特徴的な味でこちらも良かった。食事の後はちょうど次の列車の時間が近づいていたので、エレベータで旧余部鉄橋に上がり、旧鉄橋の上を歩いて駅ホームへ向かった。この一連の流れが、山陰の海と鉄橋の絶景を満喫する最高のプランだった。

城崎温泉の散策とロープウェイの絶景
餘部駅から後続の山陰本線の列車に乗車し、今度は城崎温泉駅で降りた。城崎温泉駅で途中下車し、駅名にもなっている城崎温泉の温泉街を散策した。駅を出るとすぐ目の前から温泉街が始まり、大谿川沿いに続いていく。大谿川沿いの柳並木がある風景は古風な温泉街らしくて趣がある。城崎温泉は外湯巡りも人気の温泉地で、それぞれ違った特徴をもつ共同浴場が温泉街に点在している。
温泉街のいちばん奥までいくと城崎温泉ロープウェイの乗り場に辿り着く。ロープウェイに乗って大師山の山頂まで登り、ロープウェイの山頂駅のすぐ横にある展望台へ行くと、城崎温泉街とその先に流れる円山川、さらにその奥に広がる日本海が一望できる絶景が広がっていた。この絶景は、旅の疲れを癒やす最高のひとときだった。
大師山を下りたら城崎温泉の外湯のひとつである御所の湯へ行った。御所の湯は露天風呂で、横には滝も流れており、自然を感じながら旅の疲れを癒やすことができた。城崎温泉は、温泉街の散策、ロープウェイの絶景、外湯巡りと、さまざまな楽しみ方がある魅力的な温泉地だ。

特急こうのとり号と尼崎への移動
城崎温泉の駅に戻ったら特急列車に乗り一気に近畿圏まで進む。「日本最長片道きっぷ」の経路通り、山陰本線から福知山駅を経由して福知山線を走る特急こうのとり号に、尼崎駅まで乗車した。城崎温泉駅を出ると、列車は川幅の広い円山川沿いを進む。そのまま山陰本線を進んでいき、福知山駅から福知山線の線路へと入っていく。特急列車は尼崎駅から先は「日本最長片道きっぷ」の経路とは逆に進むため、尼崎駅で特急こうのとり号を降り、神戸線(東海道本線)の神戸方面の列車に乗り換えた。
尼崎駅から神戸線の列車には元町駅まで乗り、この日の移動は終わりである。元町では南京町(神戸元町中華街)へ行き、夕飯を兼ねて中華街の食べ歩きグルメを堪能した。途中、元祖ぎょうざ苑という店で神戸名物の味噌だれ餃子も食べ、神戸の中華街に腹鼓である。この日の移動は、山陰の海と城崎温泉の絶景、そして神戸の中華街のグルメと、多様な体験が詰まった一日だった。

10日目のまとめ
列車乗車本数: 7 本
乗車営業キロ: 342.8 km
費用: 11,217 円
訪れた観光スポット
- 智頭宿
- 余部鉄橋
- 道の駅あまるべ
- 城崎温泉
- 城崎温泉ロープウェイ
- 御所の湯
- 南京町
- 元祖ぎょうざ苑 神戸南京町・中華街店
- 燕江南
この10日目は、山陰の海と城崎温泉の絶景、そして神戸の中華街のグルメを満喫できた一日だった。日本最長片道きっぷの旅は、まだ続く。次回は、さらに奥深い日本の風景を探しに、列車に乗り続ける。
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