マンションの一室で住人の橋本雄二さんが刃物で刺し殺され、腕時計などを奪われた事件で、警察は同じマンションに住んでいた四十七歳の男を強盗殺人の疑いできょう逮捕しました。事件は今年2月下旬に起きたとみられ、橋本さんが命を奪われてからおよそ四カ月を経て、容疑者の身柄が確保されたことになります。
警察によりますと、橋本さんは一人暮らしで、自室で死亡しているのが見つかりました。遺体には心臓を貫くほどの深い刺し傷が二カ所あり、警察は当初から殺人事件として捜査を進めてきました。傷の状況などから、橋本さんは抵抗するいとまもなく襲われた可能性があるとみられています。
逮捕された四十七歳の男は、橋本さんと同じマンションに住んでいた人物です。警察は、男が橋本さんを刃物で突き刺して殺害したうえで、腕時計を奪うなどしたとして、強盗殺人の疑いがあると判断しました。被害者と加害者が同じ建物の住人どうしだったことから、警察は二人の間に何らかの接点があったとみて、関係を慎重に調べています。
その後の警察の捜査で、橋本さん名義のキャッシュカードが使われた形跡が確認されたほか、橋本さんの腕時計が売却されていたことも明らかになりました。奪われた金品が現金化されていたとみられることから、警察は金銭目的の犯行だった可能性を視野に入れて捜査を続けています。
この男はすでに、橋本さんのキャッシュカードを使ってATMから現金を引き出そうとしたとして、窃盗未遂の罪で前月25日に起訴されています。今回の逮捕は、その後の捜査の進展によって、男が殺害にも関与した疑いが強まったことを受けたものとみられます。一連の経緯から、警察はカードの不正使用と殺害が一体の犯行だった可能性を調べています。
取り調べに対して、男は容疑を認めているということです。警察は、男がどのような経緯で橋本さんを襲うに至ったのか、事件の動機や詳しい経緯について引き続き調べを進める方針です。同じマンションの住人による強盗殺人という事態に、地域には強い衝撃が広がっています。
