湖池屋の新ブランド「金のポテト」は、真空下で水分を抜いて旨みを濃縮させる製法を採用。構想から10年をかけて完成させたプレミアム成形ポテトが、9月21日から販売を開始しました。
コンビニの棚で、外食店で味わうあの揚げたての香ばしさを再現しようとする試みは、単なる真似事ではない。湖池屋が9月21日に1都6県のコンビニエンスストアで先行発売した「金のポテト」は、佐藤章社長率いる同社が2016年に「湖池屋プライドポテト」で開拓したプレミアムチップスの領域から一歩踏み出し、「大人も満足できるプレミアム成形ポテトスティック」という新たな領域に挑んだ結果である。この製品は、構想から完成までに10年という時間をかけた渾身の一作であり、単なる新商品投入ではなく、同社の付加価値経営の集結点として位置づけられている。
素材の味を科学的に引き出すための工程は、熱々にふかした国産生じゃがいもを丁寧にマッシュし、真空下で水分を抜いて旨みを濃縮させるという独自の「真空揚げたて製法」である。この製法は現在特許出願中であり、じっくりとフライすることで、口に入れた瞬間の塩味と香ばしさ、そして食べた後の余韻までが変化していく本格的な味わいを実現している。10月5日には一般チャネルでの販売も拡大し、この革新的な製法が生み出す風味は、より多くの食卓に届けられることとなった。
真空下で生まれる、芋の旨みの濃縮
従来の成形ポテトとは異なる点として、熱々のじゃがいもをマッシュした直後に真空環境に置くことで、水分が急激に抜けていく過程で芋本来の旨みが凝縮される仕組みを採用している。この濃縮された状態のままじっくりと揚げ上げることで、外はサクッと香ばしく、内側からはじゅわっと旨みが広がる対照的な食感のコントラストが生まれる。この工程は、素材の特性を最大限に引き出すための重要なステップであり、従来の加熱処理では得られない風味の深みを作り出している。
フレーバーは、「やみつき塩」と「王道のり塩」の2種類がラインナップされている。「やみつき塩」は国産じゃがいもの旨みと塩味のバランスが引き立つシンプルさで、「王道のり塩」は複数種の海苔の風味にアクセントとして唐辛子を加えた構成だ。どちらも過剰な添加物を避け、素材の持ち味を活かすためのシンプルかつ力強い味付けに仕上げている。この控えめな味付けこそが、真空製法によって凝縮された旨みの真価を最大限に引き出すための鍵となっている。

10か月の賞味期限が示す、フードロス削減への野心
パッケージデザインには、ホットスナックを連想させる新形状の簡易リクローズ容器が採用され、携帯性を高めた一方で、賞味期限を一般的なカップ型スナックよりも長い10か月と設定している。この長さは、単なる保存性の向上ではなく、フードロス削減にも貢献する次世代型の製品として訴求していくための戦略的決定である。消費者が購入する際の心理的ハードルを下げると同時に、メーカー側も在庫管理の自由度を増やすことで、より柔軟なビジネス運営が可能になっている。
コンビニエンスストアの棚では、賞味期限が近い商品が割安で売られることが一般的だが、10か月という長さは、消費者が安心して購入できる環境を整えるだけでなく、メーカーとしてのブランド価値の維持にも寄与している。「長持ち」と「高品質」の両立は、湖池屋が目指すサステナブルなスナックビジネスの象徴とも言えるものであり、環境配慮と消費者利便性を両立させた取り組みとして注目されている。

杏仁のプロテインバー、チロルチョコの攻めの一手
10月5日に動きを見せたのは、チロルチョコの新フレーバー「チロテイン〈杏仁〉」である。おやつ感覚で気軽にたんぱく質を摂取できるシリーズの新作として、公式オンラインショップ限定で発売された。2025年に発売した「杏仁いちごゼリー」の好評を受け、杏仁好きの担当者が「たっぷりと杏仁の味わいを楽しめるお菓子を」と発案して開発がスタートしたという経緯があり、企業内のクリエイティブな土壌がどのように新商品を産み出しているのかを物語っている。
杏仁風味の生地に大豆パフを練り込み、ザクザクとした心地よい食感を実現している。爽やかでまろやかな杏仁の風味をダイレクトに楽しみながら、たんぱく質を手軽に補給できる仕上がりとなっており、運動後の栄養補給はもちろん、仕事中の間食など多様なシーンでの喫食を見込んでいる。プロテイン摂取とおやつの楽しさを両立させたこの製品は、若年層からの支持を集めることが期待されている。

カリンの花言葉が呼んだ、エモーショナルなのど飴
桃太郎製菓の「のどの恋人®」は、秋冬商戦に向けた新製品として9月25日に発売開始された。8種類のハーブエキスを配合したカリン味ののど飴で、国産カリン果汁のまろやかな風味とハーブのすっきりとした香りが調和する味わいに仕上げられている。着色料は使用せず、素材本来の色を引き出すとともに、栄養機能食品としてビタミンCを1日の目安量あたり97.2mg配合している。
開発のきっかけは、同社の敷地内に植えられている「カリンの木」であった。岩井亮吾社長が植木の手入れをしていた際にふと思い立ってカリンの花言葉を調べたところ、「唯一の恋」であることが判明した。先代が商標を取得していた「のどの恋人®」との相性の良さから、製品名とフレーバーの方向性が決まったというストーリー性のある展開となっている。少年と少女の純粋な恋心を想起させるイラストを配したパッケージデザインも印象的で、若者にも手に取ってもらいたいという意気込みが伝わってくる。
45周年の明星中華三昧、麻辣湯麺の贅沢な一杯
カップ麺界の雄、明星食品は「中華三昧」発売45周年を彩る新商品「明星 中華三昧タテ型ビッグ 重慶飯店 具だくさん麻辣湯麺」を2026年10月26日に全国で新発売する。横浜中華街の四川料理の老舗「重慶飯店」監修のもと、中華三昧45周年にふさわしい本格感と満足感を追求した一杯として設計されている。
麺は、表面のつるみと歯切れのよさが特徴のノンフライ麺で、湯戻し2分で楽しめる新食感を実現している。鶏団子、キャベツ、チンゲン菜、ニンジン、椎茸、うきたまご、もやし、ネギの8種の具材を贅沢に合わせ、彩り豊かで食べ応えのある一杯に仕上げている。スープは、ビーフをベースに赤味噌と豆板醤でコクを加え、花椒と唐辛子でしびれと辛味を効かせた麻辣スープであり、別添の調味油「香り立つひとさじ」を加えることで、牛の風味と花椒、唐辛子の香りがふわりと立ち上がり、奥行きのある味わいが広がる。
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