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911の「上」を、ポルシェは本当に作る。2035年戦略の核心

林拓海 林拓海 takumihayashi.avalw.com · 33 reads Respect0 Save Share Read only
READS13live count PUBLISHED8 Oct2026 READING TIME1 min15 words LANGUAGEJapanese
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ポルシェが911を超えるミッドシップスーパースポーツカー開発を正式発表。2035年に向けた新戦略「Sportwagenschmiede '35」の核心と、EV版718への期待。

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ドイツ・ヴァイザッハの開発センターで、ポルシェAGの取締役会会長ミヒャエル・ライタース氏が「911の上位」という言葉を使った瞬間、会場は静まり返った。10月7日(現地時間)のキャピタルマーケットデーで正式に明かされたのは、911を超える車格の新型スーパースポーツカーに向けたミッドシップエンジン搭載プラットフォームの開発計画だ。ポルシェにとって、911の上に何かを置くという発想は、過去に何度か囁かれつつも、具体的な形を持ち合わせていなかった。今回初めて、それが「開発中」の事実として語られた。

新戦略「Sportwagenschmiede '35」は、2035年に向けたロードマップである。数量より価値を、という方針を掲げ、販売台数への依存度を低減する。年間販売台数20万台未満でも損益分岐点に達する事業構造への転換を掲げ、約9000人の人員削減を含む組織の効率化も並行して進められる。911の上位モデルは、その戦略の象徴となる存在だ。

911の上に、何を置くのか

現時点で具体的な車名、パワートレーン、発売時期は明らかにされていない。ミッドシップエンジン搭載、という点だけが確定情報だ。911がリアエンジンレイアウトで築いてきたアイデンティティを、あえて別の軸で上回る。これは技術的な挑戦であると同時に、ブランドの階層構造を再定義する試みでもある。

911についても、魅力的な派生モデルを追加することでラインアップを強化する方針が示された。2030年まで毎年少なくとも1つのブランドを象徴する新製品を投入するという。911の上位モデルは、その象徴の最上位に置かれることになるだろう。

ライタース氏は「すべてのモデルラインにおいて、また特に利益率の高いセグメントにおいて、魅力あふれるニューモデルを展開することで、当社独自のスポーツカーブランドをさらに強化すること」と述べた。911の上位モデルは、まさに「利益率の高いセグメント」の最前線に位置する。

ミッドシップレイアウトの車体後部。空力と排熱の両立が、この領域の核心だ。
ミッドシップレイアウトの車体後部。空力と排熱の両立が、この領域の核心だ。

EV版718、2028年に通年生産へ

911の上位モデルと同じくらい、あるいはそれ以上に注目すべきは、EV版718ボクスターおよび718ケイマンの投入計画だ。両モデルは2028年に初めて通年生産となる予定で、同年の販売を牽引するモデルとして期待されている。ポルシェのスポーツカーのDNAを、電動パワートレーンでどう表現するかが、このモデルの成否を分ける。

内燃エンジン搭載モデルの開発も継続される。2028年には、現行のEV版マカンと並行して販売する新型SUVを発表する予定で、内燃エンジンおよびプラグインハイブリッドを設定する。2029年には売上高と収益性に大きく貢献することを見込んでいる。カイエンの上位に位置する新型SUVの投入も検討中だ。

パワートレーン戦略は、内燃エンジン、PHEV、EVの3本柱を維持する。エンジンや次世代バッテリ技術への投資を継続するとともに、アウディとの協力関係を強化し、PPEおよびPPCプラットフォームを活用することで開発効率を高める。ポルシェは、電動化と内燃エンジンの両方を、同時に、深く掘り下げる。

2028年に通年生産が始まるEV版718。スポーツカーのDNAを、電動でどう表現するかが問われる。
2028年に通年生産が始まるEV版718。スポーツカーのDNAを、電動でどう表現するかが問われる。

数量より価値、という決断

「Value over Volume」は、ポルシェがすでに掲げている方針だが、今回の戦略でその意味がさらに具体化された。モデルバリエーションを約20%削減し、開発・生産・販売体制の効率化を推進する。従業員代表との合意に基づく約9000人の人員削減などを通じて、年間販売台数20万台未満でも損益分岐点に達する事業構造への転換を目指す。

高度な個別仕様に対応する「Sonderwunsch」プログラムの売上高を中期的に6倍へ拡大するほか、最上位モデルの平均販売価格を約20%引き上げることを目指す。マンタイ・レーシングへの出資比率を67%に引き上げ、パフォーマンス関連事業も拡充する。911の上位モデルは、この「最上位モデルの平均販売価格を20%引き上げる」という目標の、最も具体的な体現者になるだろう。

カイエンの上位に位置する新型SUVも検討中。利益率の高いセグメントの拡充が、戦略の柱だ。
カイエンの上位に位置する新型SUVも検討中。利益率の高いセグメントの拡充が、戦略の柱だ。

まだ見えない、しかし確実に動き始めている

車名も、エンジンも、発売日も、まだ何もない。しかし、プラットフォームの開発が「明らかにされた」ということ自体が、ポルシェにとって重い一歩だ。911の上に何かを置くと決めた。それは、ブランドの頂点を、もう一段上に引き上げるという決断そのものだ。

2035年、という数字は遠く感じるかもしれない。しかし、718の電動化が2028年、新型SUVが2028年から2029年と、具体的な年数が並べられている。911の上位モデルは、その先に待っている。まだ見えない。しかし、確実に、動き始めている。

よくある質問

ポルシェが911の上位モデルとして開発を進めている新型車の特徴は?

ミッドシップエンジン搭載プラットフォームを採用することが確定している。車名やパワートレーンの詳細、発売時期は未公開だが、911を超える車格のスーパースポーツカーとなる。

ポルシェの2035年戦略「Sportwagenschmiede '35」の核心方針は何か

数量より価値を重視し、年間販売台数20万台未満でも損益分岐点に達する事業構造へ転換する。約9000人の人員削減やモデルバリエーションの約20%削減を通じて効率化を進める。

電動化された718ボクスターとケイマンの生産開始はいつか

2028年に初めて通年生産が開始される予定である。同年の販売を牽引する主力モデルとして期待されている。

ポルシェは内燃エンジン車の開発を継続するのか

内燃エンジン、プラグインハイブリッド、EVの3本柱を維持する戦略である。2028年には現行EV版マカンと並行して販売する新型SUVを発表する計画だ。

ポルシェが最上位モデルの平均販売価格を上げる目標は?

最上位モデルの平均販売価格を約20%引き上げることを目指している。高度な個別仕様のSonderwunschプログラムの売上高も中期的に6倍へ拡大する計画だ。

911の上位モデルに関する具体的な発表はいつ行われたか

10月7日のキャピタルマーケットデーで正式に明かされた。ミヒャエル・ライタース氏が開発計画を明らかにした瞬間、会場は静まり返った。

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林拓海 2026-10-08 · 1 min read · 13 reads
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