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国産の半人型ロボット「ugo Nova」、2027年の量産へ 工場と物流の現場を担う

加藤 由紀 加藤 由紀 yukikato.avalw.com · 4.7k reads Respect0 Save Share Read only
READS38live count PUBLISHED20 Sept2026 READING TIME1 min19 words LANGUAGEJapanese
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ugo社が発表した国産の半人型ロボット「ugo Nova」。身長162センチ、全身22の自由度を備え、工場や倉庫、物流の現場で人と同じ空間で働くことを目指す。量産は2027年を計画する。

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日本で設計し、日本で組み上げる

ugo Novaの最大の特徴は、設計から製造までを国内で一貫して手がけた国産である点だ。ugo社によれば、この機体はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が委託する国産汎用ロボットの開発事業の一環として、AIロボット協会(AIRoA)が提案する枠組みのなかで生まれた。海外製に頼りがちだった分野で、国内の技術を束ねて一台にまとめ上げた点に意味がある。

背景には、日本の置かれた立場への危機感がある。報道によれば、中国は約200万台とされる世界最多の産業用ロボットを稼働させ、その規模は日本のおよそ4.5倍に達するという。ロボットに知能を取り込む流れで日本は出遅れたとも指摘されており、ugo Novaはその遅れを取り戻そうとする動きの一つとして受け止められている。

162センチ、90キロ 人に合わせた体

機体の大きさは、身長162センチ、重さ90キロ。人と肩を並べても違和感のない寸法で、はなから人間の作業空間に溶け込むことを狙っている。走ったり跳ねたりといった派手な運動性能ではなく、人と同じ現場で安定して働き続けることに重きを置いた設計だと、公表された仕様からは読み取れる。

下半身は二足歩行ではなく車輪で移動する方式を採る。床が平らな屋内であれば、車輪のほうが転倒の心配も少なく、扱いやすいという利点がある。連続稼働は一回の充電で約6時間、最高速度は時速3.6キロと、人が歩く速さに近い。無理な走行を捨てて安定と稼働時間を選んだ割り切りは、現場で長く使われる道具としての性格をよく表している。

二本の腕と全身22の自由度

人と同じ空間で働く人型ロボットのイメージ。ugo Novaは二本の腕と全身22の自由度で作業をこなす。
人と同じ空間で働く人型ロボットのイメージ。ugo Novaは二本の腕と全身22の自由度で作業をこなす。

上半身は、左右にそれぞれ7つの自由度を持つ二本の腕を備える。加えて腰に4つの自由度を持たせ、機体全体では22の自由度で動く。関節の多さは、人が手を伸ばして届く範囲や、体をひねって行う作業をなぞるためのものだ。手先には二本指のはさみ込み型のつかみ機構を持ち、物をつまみ、位置を決め、並べるといった一連の動きをこなす。

動力には電動のサーボアクチュエーターを使う。目にあたる部分は頭部のステレオカメラで、さらに両手にもRGBカメラを備える。手元を見ながら作業を進める人間のように、つかむ対象を近くから捉えられる構えになっている点が、細かな作業を任せるうえでの支えになる。

頭脳はエヌビディアのJetson Thor

判断を担う計算機には、半導体大手エヌビディアのJetson Thorを積む。通信はWiFi 6と有線ネットワークに対応し、USBの接続口も持つ。現場のネットワークやほかの機器とつなぎ、工程の一部として無理なく組み込めるように配慮されているのがうかがえる。

どんな仕事を任せるのか

想定される仕事は、工場や倉庫、物流の現場での作業だ。ugo社は、荷物の仕分けをはじめ、物を扱い、置き場所を決め、作業の流れのなかで整えていく用途を挙げる。組み立てや物の運搬といった、人手で回してきた地味だが欠かせない工程を肩代わりすることが期待されている。

人と同じ空間で働くという前提は、安全面での気配りも求める。人間の作業空間にそのまま入り込む設計だからこそ、周囲の人にとって扱いやすく、危険を感じさせない振る舞いが欠かせない。ugo Novaが派手な運動性能より安定を選んだ背景には、この現場との折り合いを見据えた判断があるのだろう。

2027年の量産へ

ugo Novaは、いますぐ大量に出回る段階にはない。量産は2027年に始める計画で、今回の発表はその前段にあたる。現場での検証を重ねながら、実際に使える道具へと仕上げていく途上にある機体だといえる。まずは実務のなかで何ができ、何が足りないのかを見極める段階だ。

半人型ロボットをめぐる動きは、ugo社だけのものではない。空港では、羽田空港で人型ロボットの試験運用が始まったと伝えられており、人手不足に直面する現場が、こうした機械に活路を求め始めている様子がうかがえる。現場の切実さが、開発を後押ししている面もある。

派手さより、現場のための一台

ugo Novaは、遠くから見て驚くような機体ではないかもしれない。走らず、跳ねず、人の歩く速さで淡々と動く。だがその割り切りこそ、実際の現場が求めているものに近い。人が足りない場所で、人の隣に立って働ける一台を、日本の技術でどこまで形にできるか。その問いに対する、現時点での一つの答えがここにある。

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加藤 由紀 2026-09-20 · 1 min read · 38 reads
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