本日午前7時30分ごろ、岩手県沖を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生しました。木原官房長官は会見で、この地震により青森県階上町において最大震度6強、八戸市で震度6弱の強い揺れを観測したと明らかにしました。揺れは東北地方を中心に広い範囲で感じられています。
津波について、木原官房長官はこの地震による津波の心配はないと述べました。若干の海面変動はあっても、津波被害の心配はないとしており、沿岸部への津波警報や注意報が出される事態には至っていません。
最大震度6強の強い揺れを観測した一方で、青森市内では目立った影響は確認されていません。住民は通常通り過ごしているということで、生活に大きな支障は今のところ出ていないと伝えられています。
政府も対応に動いています。木原官房長官は、救命救助などの災害応急対応に全力で取り組むことや、国民に対し避難や被害などに関する情報提供を適時的確に行うことを関係省庁に指示したと説明しました。あわせて、揺れの強かった地域の人々に対し、引き続き同程度の地震の発生に注意するよう呼びかけました。
実働部隊も動いています。防衛省・自衛隊は青森県や宮城県などの基地や駐屯地から航空機やヘリコプターを出して情報収集に当たっているほか、陸上自衛隊が八戸市役所などに初動対処部隊を派遣し、駐屯地の体育館を一時的な避難場所として開放しました。警察庁も午前7時半ごろ、警備局長をトップとする災害警備本部を設置し、各地の警察本部を通じてけが人や被害状況などの情報収集を進めています。
交通への影響も出ています。JR東日本によると、この地震の影響で東北新幹線は東京駅と新青森駅の間で、秋田新幹線は盛岡駅と秋田駅の間で運転を見合わせました。その後、東北新幹線では上りの東京方面の列車が順次運転を再開する一方、下り方面の列車は依然として運転を見合わせています。
原子力施設の状況について、原子力規制庁は午前8時現在、東北電力の宮城県にある女川原発、青森県にある東通原発、東京電力の福島第一・第二原発のいずれも異常はないとしています。また、青森県むつ市にあるリサイクル燃料貯蔵施設や、六ヶ所村にある日本原燃の再処理施設などにも異常はないということです。
一方で、具体的な被害の情報も入り始めています。消防によると、午前8時過ぎ、青森県八戸市の飲食店が入るビルで男性がエレベーターの中に閉じ込められ、けがの有無など詳しい状況の確認が進められています。地震が原因とみられる救急の通報は、八戸市で3件、隣接する階上町で1件確認されているということです。また、東北電力ネットワークによりますと、午前8時半時点で岩手県一戸町のおよそ150戸で停電が発生しています。
被害の確認は今後も続きます。専門家は、震度6強ほどの揺れになると、耐震性の低い建物や神社などの古い建物を含めて被害が出るのがこれまでの通常のケースだとして、こうした被害の報告がこれから入ってくる可能性があり、注意が必要だと指摘しています。
