九州電力送配電が、契約者の個人情報を保存していた外部の記憶媒体を紛失していたことが分かった。対象となる情報は、最大でおよそ千九十万件にのぼるとされている。会社は、警察に被害届を提出して受理されており、媒体の所在の確認を進めている。現時点で、保存されていた個人情報が外部に流出したことは確認されていないという。
九州電力送配電では、契約者の名前や住所などの情報を外部の記憶媒体に保存し、定期的にバックアップを行っていた。しかし、先月二十六日に作業を行おうとしたところ、保管していた部屋に、その外部の記憶媒体がないことに作業員が気づいた。これによって、媒体の紛失が発覚した形である。
紛失した記憶媒体に保存されていたのは、電気の契約者の名前や住所、電話番号などの個人情報で、その件数は最大でおよそ千九十万件に達するとされる。これは、九州地方で電気の契約を結んでいる利用者の、非常に広い範囲にあたる規模の情報である。
一方で、保存されていた情報の中には、金融機関の口座番号やクレジットカードの情報は含まれていなかったということである。また、現時点では、これらの個人情報が実際に外部へ流出したり、悪用されたりしたという事実は確認されていないと説明されている。
対象となる情報には、過去に九州電力や新たな電力会社と契約を結んでいた個人や法人の情報に加え、比較的最近に引っ越しなどの手続きを行った利用者の情報も含まれているとみられる。それだけ多くの契約者に関わる情報が、一つの記憶媒体にまとめて保存されていたことになる。
会社は、媒体が見つからない事態を受けて、今月四日に窃盗の疑いで警察に被害届を提出し、受理された。警察は、記憶媒体がどのような経緯で所在不明になったのかなど、当時の状況について調べを進めているものとみられる。
今回の紛失は、極めて多くの契約者の個人情報が一度に管理されていたことを改めて浮き彫りにした。会社は、媒体の所在の確認を続けるとともに、情報管理の体制を見直し、再発の防止に向けた対応を求められることになりそうだ。
