ウェザーニューズ社が2026年の第一回紅葉見頃予想を発表した。高温傾向の影響で見頃は全国的に平年より遅いかやや遅い見込みだが、鮮やかな色づきが期待される。京都・嵐山は11月24日頃と予想。
秋の深まりとともに各地を彩る紅葉は、日本の秋を代表する風物詩である。その見頃をいつ迎えるのかを示す最新の予想が発表され、旅行や行楽の計画を立てようとする人たちの関心を集めている。今年はいったいどのような秋になるのか、早くも注目が高まっている。
気象情報会社のウェザーニューズ社が発表した第一回の紅葉見頃予想によれば、今年は全国的に例年より遅い傾向となる見込みだという。ここでは、その予想の具体的な内容や、背景にある気温の影響、そして地域ごとの見頃の目安などについて、順を追って整理していきたい。
全国的に平年より遅め
ウェザーニューズ社は2026年9月3日、秋の紅葉シーズンに向けた第一回の見頃予想を発表した。それによると、今秋の紅葉の見頃は、全国の広い範囲で平年より遅いか、あるいはやや遅い時期になると予想されており、例年を待つ人にとっては気になる内容となっている。
その主な理由として挙げられているのが、全国的に続く気温の高さである。北日本では9月下旬以降、東日本と西日本では期間を通して、平年より気温が高く推移する見込みで、これが葉の色づきを遅らせる要因になるとみられている。秋が深まっても、しばらくは暖かさが残る見込みだという。
それでも鮮やかな色付きに期待

もっとも、見頃が遅れる見込みだからといって、紅葉そのものの美しさが損なわれるわけではない。晴れた日の朝晩には放射冷却によって気温が下がるため、葉が色づくために必要な条件は十分に整うと同社は説明しており、過度に心配する必要はなさそうだ。むしろ、遅めの見頃を狙って旅の計画を立てる余地も生まれる。
夏の天候についても、局地的な豪雨や渇水はあったものの、広い範囲で葉の状態は良好だという。そのため、今年の紅葉は全体として鮮やかな色づきが期待できるとされており、見頃は遅めながらも、十分に見応えのある秋になりそうだ。紅葉狩りを楽しみにしている人にとっては、うれしい見通しだといえる。
地域別の見頃
地域別に見ると、紅葉前線はまず北の高地から始まる。北海道では9月中旬ごろから色づきが進み、標高の高い大雪山系では9月中旬という早い時期に見頃を迎えると予想されている。秋の訪れは、そこから順に南へと下っていくことになる。標高の高い山から里へと、色づきが少しずつ移ろっていくのが特徴だ。
その後、見頃は本州や九州へと少しずつ広がっていく。関東ではおおむね10月中旬から12月中旬にかけて、九州では11月上旬から12月中旬にかけてが見頃の目安とされ、地域によって時期にかなりの幅があるのが特徴となっている。同じ秋でも、地域によって一か月以上の差が生じることも珍しくない。
京都・嵐山は11月下旬
紅葉の名所として名高い京都では、嵐山の見頃が11月24日ごろになると予想されている。全国から多くの観光客が訪れる人気のエリアだけに、この時期の見頃予想には、毎年きわめて大きな注目が集まる傾向にある。紅葉に彩られた渓谷の眺めは、京都の秋を象徴する光景として知られている。
一般に紅葉前線は、北から南へ、そして標高の高い場所から低い場所へと進んでいく。同じ都道府県のなかでも、山間部と平野部とでは見頃に差が出るため、訪れたい目的地ごとに情報を確認しておくことが大切になる。同じ市内であっても、名所によって色づきの進み方が異なることがある。
なぜ気温が関係するのか
そもそも紅葉は、気温の低下が引き金となって進んでいく現象である。日中と朝晩の寒暖差が大きいほど葉の色づきは鮮やかになるとされ、秋の冷え込みそのものが、紅葉の美しさを大きく左右する重要な要素となっている。気温の変化は、木々が冬支度を進めていく合図にもなっている。
逆に、秋になっても気温の高い状態が続くと、葉の色づきは遅れやすくなる。今年の見頃が全国的に遅めと予想される背景にも、こうした残暑の長期化があり、近年の気候の傾向とも重なる話題として関心を集めている。紅葉の時期の遅れは、季節の移り変わりを映す身近な指標ともいえる。
旅行の計画に向けて
紅葉の見頃は年によって変動するため、旅行を計画する際には最新の予想をこまめに確認することが欠かせない。ウェザーニューズ社によれば、第二回の見頃予想は10月上旬に発表される予定で、より詳しい情報が示される見通しだという。出かける直前まで、色づきの状況をこまめに追っておきたい。
今年の紅葉は全国的に遅めとなる見込みだが、鮮やかな色づきへの期待は大きい。慌ただしい日常のなかでも、移りゆく季節の色に目を向け、秋ならではの美しい風景をゆっくりと楽しむ機会にしたいものである。深まる秋の彩りは、日々の暮らしにささやかな潤いをもたらしてくれるはずだ。

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