日本人の1日あたりの野菜摂取量は平均およそ256グラムで、目標とされる350グラムに大きく届いていません。国民健康・栄養調査をもとに、野菜摂取の現状を整理します。
健康的な食生活を語るうえで、野菜は欠かせない存在です。ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含む野菜は、生活習慣病の予防にも役立つとされています。では、日本人は実際にどれくらいの野菜を食べているのでしょうか。最新の調査結果から、その現状を詳しく見ていきたいと思います。
この記事では、公表されている情報をもとに、日本人の野菜摂取量について整理していきます。一日にどれくらいの野菜を食べているのか、目標とされる量に届いているのか、どの世代で不足が目立つのかを、国民健康・栄養調査の結果に沿って、事実に忠実に振り返っていきます。
平均は256グラム
まず全体の平均から見てみましょう。公表された令和五年の国民健康・栄養調査によれば、日本人の一日あたりの野菜摂取量の平均値はおよそ二百五十六グラムでした。多いように感じるかもしれませんが、後で見る目標値と比べると、決して十分な量とは言えないのが実情です。
男性と女性の差

男女別に見ると、わずかな違いがあります。公表された情報によれば、男性の平均はおよそ二百六十二・二グラム、女性はおよそ二百五十・六グラムで、男性の方がやや多く野菜を食べている傾向が見られます。ただし、いずれも目標には大きく届いておらず、状況に大きな差はありません。
目標は1日350グラム
では、どれくらい食べるのが望ましいのでしょうか。公表された情報によれば、国の健康づくりの指針である健康日本21では、生活習慣病の予防や健康の維持増進のために、野菜の摂取量の目標を一日あたり三百五十グラムと定めています。これが一つの目安とされています。
約100グラムの不足
この目標と実際の摂取量を比べると、差がはっきりと見えてきます。平均の二百五十六グラムに対し、目標は三百五十グラムですから、およそ百グラムもの不足が生じている計算になります。小鉢一杯分ほどの野菜が、多くの人にとって足りていないということになります。
男性は10年で有意に減少
さらに気になるのは、その推移です。公表された情報によれば、男性の野菜摂取量は、この十年間で見ると有意に減少しているとされています。かつてより野菜を食べる量が減ってきているということであり、長期的な傾向として注意が必要な変化だと言えるでしょう。
女性も減少傾向
減少しているのは男性だけではありません。公表された情報によれば、女性の野菜摂取量も平成二十七年以降、有意に減少していると報告されています。男女ともに野菜を食べる量が少しずつ減ってきており、社会全体として野菜離れが進んでいる様子がうかがえます。
若い世代で特に少ない
世代による違いも見逃せません。公表された情報によれば、年齢階級別に見ると、男女ともに二十歳代で最も摂取量が少なく、年齢が高い層になるほど多くなる傾向があるとされています。忙しく過ごすことの多い若い世代ほど、野菜が不足しがちである実態が、はっきりと浮かび上がってきます。
なぜ野菜が不足するのか
野菜が不足する背景には、さまざまな事情があると考えられます。一般に、忙しい生活のなかで手軽な食事を選びがちになることや、外食や加工食品が増えたことなどが、野菜を十分に取りにくくしている要因として挙げられます。日々の食習慣が大きく関わっていると言えます。
あと少しの工夫で
不足を補うためには、大がかりなことは必ずしも必要ありません。一般に、毎日の食事にもう一皿、野菜のおかずを加えるだけでも、摂取量を目標に近づけることができるとされています。汁物やあえ物などを工夫し、無理なく野菜を増やしていくことが大切だと考えられます。
まとめ
以上のように、日本人の野菜摂取量は平均でおよそ二百五十六グラムにとどまり、目標の三百五十グラムには大きく届いていません。公表された事実に沿って見れば、特に若い世代での不足が目立ち、日々の食生活のなかで野菜をどう増やしていくかが、これからの課題だと言えるでしょう。

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